30万円のハサミから学んだこと
目の前のやることが多すぎる
問題がそもそも何かよく分からない
思考のスピードが遅くて、先輩の話が理解できない
話が分からないと言われる
なんて悩みを抱えている人は、
どれくらいいるでしょうか?
おそらく、ビジネスを始めて、
この問題に直面している人は
多いと思います。
そこで、
「正しく」やるべきことを判断したり、
「正しく」会話ができるようになるために、
その「正しく」ってことを
わかりやすく理解してもらうために、
今日、僕がした 美容師 Aさんとの会話を
聞いてもらおうと思います。
ーーーーーーここからーーーーーー
A「ここはこれくらいの長さで
切るといいですけど、いいですか?」
僕「はい、全然構わないです。
あの、僕そういうの気にしないんですけど、
何かその気にするポイントってあるんですか?」
A「うん、まぁ綺麗に見えるっていうか、
でも、一種の自己満ですよね笑」
僕「へぇ~でも、それが A さんはいい!
っていう美学みたいのがあるんですよね?」
A「そうですね~。でも、それでいうと、
ハサミとかが露骨ですかね~」
僕「え、ハサミですか?」
A「あ、はい。
このハサミあるじゃないですか?」
A さんは、 ここで一旦、髪を切るのをやめて、
使っているハサミを見せてくれました。
僕「え、こんなハサミ使ってるんですか?」
A「そうなんですよね。僕こういうデザインが
入ってるハサミとかが好きなんです。
15万くらいしたかな~?」
僕「まじですか?これ15万もするんですか?!」
A「そうですよ。僕、家系的に美容師一家なんですけど、
僕のおばあちゃんが使ってたハサミになると、
30万くらいしてましたね~」
僕「え、ハサミですよね。そんな高いんですか?」
A「まぁ、おばあちゃんのハサミの場合、
ロゴが入ってたり、柄が入ってるんで、
高くなっちゃんですけどね。笑」
僕「柄もあるですか!すごいですね!」
A「ただ、これって若い子たちは
給料少ないと思うから、
買えないんですよね~。笑笑」
僕「あ、そうか笑」
ーーーーーーここまでーーーーーー
で、僕はここまでお話をしていて、
2つのことを聞きました。
おばあちゃんのハサミは、
切れる以外の部分に
価値があり、値段がすごく高いってこと。
そんなハサミは、
若い美容師さんたちは買えないってこと。
この2つから、
” 多軸 “ 思考っていうのがないと、
「正しい」評価ってできないな
って思ったんですね。
どういうことかっていうと、
僕は、最初
1.切れ味
2.かっこよさ
っていう軸だけで
お話を聞いていたんですね。
だから、
「すげー」って思ってんですけど、
でも、最後に
3.値段
っていう軸のお話を聞いたんです。
そしたら、30万のハサミは、
▶︎おばあちゃんにとっては価値が高い。
▶︎若い美容師にとっては、価値が高くない。
って思いました。
そう。
なんとなく自分が何かの評価をしているとき、
パッと見で、良いとか悪いとか決めがちだけど、
軸 = 目的(why)価値観
っていうのを沢山書き出してみて、
それから1つずつ照らし合わせしないと、
「正しく」評価できないよなって思いました。
よく質問で、
「これっていいんですか?」って
聞かれるんですけど、
あなたの目的・ゴールによっては、
「いい」も「悪い」とも答えられます。
なので、
ぜひ、誰かに評価をもらいたいときには、
【必ず】最終目標・目的をシェアしてから
質問を始めてみてください。
これだけで、
質問した相手からの反応は相当変わります。笑
一人で作業しなければならない時は、
そもそも、どの目的を達成するために、
やっているのかを紙に書き出してみてから、
アクションをしてみてください。
それをするだけで、
「正しく」アクションできるようになってきます。
~Live a dramatic life~
#人生にドラマを
ps.
「神は細部に宿る」
なんて言葉がありますが、
ビジネスにおいてこだわり過ぎると、
どツボにはまります。
スピードが求められるようになった今
細部に隠れ潜む『悪魔たち』
なんて言葉もあるくらいです。
必ず時間は区切ってやりましょう。